3歳児までにやっておくべきこと

3歳までの教育で子どもの脳が決まる

人間は、3歳までの環境により子どもの人格の土台が決まります。それは、人間の脳は3歳までに80%完成し、6歳までには90%が完成するからです。知識や暗記であれば、6歳以降でも努力により能力を伸ばすことができます。それは、左脳を使いゆっくりと少量ずつ記憶してくことができるからです。五感、記憶、計算、語学などはこの左脳を使っています。

ところが、本当の意味での「頭の良い子」を育てるためには、右脳を活性化させることが重要です。右脳が活性化することで、高速に大量の情報を記憶でき、イメージで思考する力や考える力、創造力、解決力が身につきます。3歳までに刻まれた思考パターンやこの価値観は、とても強く残ります。赤ちゃんの脳はかなりのスピードで急成長するため、生後まもなくの脳と3歳以降の脳では大きな違いがあります。

普段の生活で、あらゆる刺激を繰り返し脳に与え続けると、脳の情報伝達のかなめとなるシナプスの密度が高まります。これにより神経細胞同士のつながりが強くなり、情報の伝達スピードが速くなります。3歳までに基礎を作り上げ、左脳と右脳のバランスを良く考えて、脳の発達を促すことが大切です。

信頼関係を築く

子どもにとって、他人(お友達)との信頼関係の築き方は、親や祖父母などの周りの大人たちが参考であり、それがコミュニケーションの基礎となります。身近な大人が、子どもの身の回りのお世話をすることで、子ども自身が「愛してもらっている」「お世話してもらい大切にされている」と実感します。それにより、子どもの心の安定に繋がっています。親の都合や希望を無理やり押し付けてはいけません。

特に、乳児期の子どもは母親などの保育者からの愛着が何よりも大切です。自分の欲求を言葉にできない分、保育者がそれをくみ取って満たすことや抱きしめて安心させることで、支えてくれているという本能が働き、信頼するようになります。

スキンシップを取る

抱っこ、手をつなぐ、おんぶなどのスキンシップがあると肌が触れ合うことで体の感覚が養われ、安心感や気持ちが良いといったプラスの感情が感じられます。また、自分は大切な存在で、生きている価値があるんだと認識する自己肯定感が育ちます。オキシトシンという愛情ホルモンが多く分泌されるので、集中力や記憶力が高まり、ストレスに強い脳になります。最近では、オキシトシンの分泌は自分の行動をコントロールする力になることが明らかになっています。

逆に幼少期にスキンシップが少ないと、自分には価値がないなどと感じてしまうこともあり、自分の感情をコントロールできずに周りとのトラブルを起こしやすくなります。